もう診断機(スキャンツール)は必需品でも盲点(危険)もあり
2019年12月21日
当社でも度々使用している診断機(以降スキャンツール)ですがコーディングや高度な点検診断や
各種設定などで必要です。
輸入車やCVT搭載車両、一部のAT搭載車両では、オートマオイルの交換、
油量調整時にもAT油温をスキャンツールで管理しながらの作業となり、何度かブログでも紹介しました。
とうとう、新型のAT搭載の貨物車でも必要となり出しました。
今回作業したH25年式のボンゴバンですが、CVT搭載ではなく一般的なATです。
しかしAT油量を点検するレベルゲージが有りません。
オーバーフロー式が採用され油温管理が必要です。
全ての診断機でAT油量が管理出来る訳ではないのでスキャンツールの種類も重要となって来ました。
実際、当社でも数種類のスキャンツールを車種、用途によって使い分けて使用しております。
という事で、ここからはスキャンツールの盲点の話です。
ATフルードの温度はあくまでも油温センサーからの情報を可視化したものです。
色々は修理でセンサー不良でセンサー交換しましたというケースは多々ございます。
今回の場合もセンサーからの情報が正しい事を前提としているところに盲点があります。
最近では、点火時期を見るためにタイミングライトを使っているケースは
ほとんど見なくなりました。(スキャンツールで見ている)
タイミングライトではプラグコードもしくはサービスハーネスに流れる電流からの情報で
ほぼプラグに火花が飛んだ時期(タイミング)といっていいでしょうね。
ではスキャンツールの場合は?
コンピューターからの信号の情報で点火時期を表示しています。
となると・・・・・
そうなんです。ここに盲点があるんですね。
スキャンツール表示の点火時期 = プラグに火花が飛んだ時期
にはならない時がある。
スキャンツールは必儒品あることは間違いないですが、ツールを使うのはメカニック
スキャンツールにメカニック翻弄されないようにしなくてはいけないですね。