デュアロジック修理
2019年01月24日
昨年11月末の事、いつも御入庫いただくN様より突然の連絡。
「信号待ちで走行できなくなりエンジンかかってるけどギヤが入らないのでレッカー搬送します…」
ついにこの時がきたと…フィアット500に搭載されているデュアロジック系の故障だなと想像しました。
マニュアルミッション車ですがクラッチとシフト操作は車が行います。(ドライバーはAT車と同様でアクセルペダルとブレーキペダルで走行可能。AT限定免許でも乗れるMT車♪)
しかしその動きに不具合があった場合は電子制御のもと動いているので走行不能に陥ります。
通常ディーラー様ではデュアロジックassy交換部品だけで30万ほどで作業アレコレ含めると概算40〜50万くらいとの回答でした。
お客様と相談後、愛着があるため修理をと…松原オートとしてはassy交換ではなくオーバーホール(現物修理)ができないか?悩みながらも先ずはトランスミッション取り外しにかかりデュアロジックと御対面。状態を観察しオーバーホールを決断。ミッションを取り外した事により診ることが容易でなかったクラッチ機構や冷却水漏れも修繕箇所が見つかりました。
オーバーホールで費用を抑え、その他不具合が起こる可能性があるところも同時に整備を行います。
オーバーホール後、デュアロジックのキャリブレーションを行いロードテスト…今までにないスムーズな変速を取り戻しました。(画像が少なくて申し訳ございません)
3月車検御入庫時に経過観察を行うことをご説明し無事納車となりました。
弊社で現在ABS警告灯の修理で依頼いただく事が多いですが、新たなにデュアロジックオーバーホールを商品化しようと思います。(情報によると困っておられるユーザー様が多いとお聞きして…)
N様、お任せいただき誠に有難うございます。(年越しになってしまい申し訳御座いませでしたm(_ _)m)