ポルシェ911シリーズの別世界を演出するカブリオレ

「ポルシェ911はクーペに限る!」というファンが多数いる一方で、ルーフの開閉ができるカブリオレも根強い人気を誇っています。ポルシェ911のラインナップにカブリオレが登場するのは1983年、Type930の911SCからです。

ただ、1983年以前にもオープンエアーモータリングを愉しめるタルガトップはあって、1967年の「0」シリーズの911には既にラインナップされています。

モノコック構造のカブリオレ

モノコック構造は卵の殻のようにボディ全体で衝撃を分散して受け止めるため、衝突安全性がフレーム構造より高いと言えます。また、フレーム構造と比較して室内空間を広く確保することができ、フレームとボディを別々につくることで生じる振動もありません。そのため、乗り心地が良いというメリットも同時に得られることから、ポルシェは356シリーズの時代からモノコックボディ以外を製造していません。

モノコック構造はボディとフレームが一体化しているので剛性が高く、補強材による補助も基本的には必要としません。よって、「フレーム構造よりもシャシー&ボディを軽量につくることができる」と、一般的には言われています。

しかし、それはモノコック構造の弱点が改良される以前の話であり、ひと昔前からモノコック構造でありながら、サスペンションの支持剛性確保のために、サブフレームを抱かせる傾向が高級車を中心に表れています。

モノコック構造にも弱点はある

  • 衝突よるボディの変形(ゆがみ)が全体に影響しやすい
  • サスペンション取付け部位の変形で走行が不安定になることが危惧されている

モノコック構造は衝撃吸収力が高い一方、衝突によってボディの一部に強い衝撃を受けると簡単に変形(ゆがみ)してしまうというデメリットを持っています。

また、ボディ全体が構造材として機能しているので、わずかな変形でも部位によっては影響が大きいです。ダメージがひどい場合は、走行に悪影響をおよぼすという事態も考えられます。

空気を感じる愉しさに重きを置くカブリオレ

911シリーズのラインナップにはターボVer.もあるが、カブリオレで思いっきりコーナーを攻めると、サスペンションアライメントが設定値から外れてしまいます。スピード域にもよりますが、RRという特性も手伝ってそれは危険ですらあります。

よって、カブリオレの性能は“屋根が開くこと”と心得るべきかもしれません。走る愉しさを選ぶのであれば、乗るならRRではなく4WDでしょう。ちなみに、ポルシェがカブリオレを911のラインナップに加えたのは、アメリカ西海岸のミリオネアーからの熱烈なリクエストによるものです。そこには、走る愉しさに重きをおく911シリーズの別世界があると言えます。

  1. 笹本健次 PORSCHE 株式会社企画室ネコ 昭和60年3月10日発行
  2. 西ヶ谷周二 ドイツ車のデザイン 2011年1月28日発行
  3. 中西一雄 水冷ポルシェ・パーフェクトブック 2018年2月5日
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