イタリア北部のトリノで1899年に誕生したフィアット。これまで様々な名車を生み出した自動車メーカーで、世界中の人々に愛されています。フィアットの中でも特に人気が高いモデルが、1936年に発売された“500(チンクエチェント)”です。
フィアットのシンボルとして親しまれてきた500は、2007年にはスタイリッシュ・スムース・セーフティを持ち合わせた三代目の500が登場。現在もフィアットの看板モデルとして販売されています。
フィアット500(チンクエチェント)
2007年から生産されているフィアット500(チンクエチェント)は、日本では2008年から発売が開始されました。
フィアット500の特徴は、いつものドライブをさらに楽しい気分にさせてくれるかわいいデザインが特徴的です。丸くてキュートなフォルムをはじめ、アイボリーのハンドルやチェックのシートなど、外観だけでなく内観にもこだわってデザインされています。
コンパクトカーのため、細い道での対向車とのすれ違いも楽々で、カーブも安定感抜群です。7つのエアバッグや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)、制動力制御装置ABS(アンチロック・ブレーキシステム)などが標準装備されています。
また、フィアット500はデュアロジックと呼ばれるセミオートマチックミッションを搭載しています。
フィアット500C(チンクエチェントシー)
2009年に登場したフィアット500C(チンクエチェントシー)は、2007年に発売された三代目のフィアット500のオープントップモデルになります。クラシックでありながら洗練されたフォルムで、品格のある雰囲気を醸し出しているコンパクトカーです。
フィアット500C の特徴は、スイッチを押すだけで簡単に開閉できるソフトトップ。半開しても、リアウインドーまで前開してもおしゃれな見た目なので、ファッションを楽しむようにシーンに合わせて演出できます。フィアット500Cもフィアット500同様、デュアロジックを搭載しています。
フィアット500X
2014年のパリモーターショーで発表されたフィアット500Xは、日本では2015年から販売された小型SUVモデルです。3ドアのフィアット500とは異なり、フィアット500Xは5ドア。フロントマスクや車体後部のラインはフィアット500を連想させるデザインになっていますが、ボディサイズは全長4,280mm、全幅1,795mmとフィアット500と比べるとかなり大きいことがわかります。
グレードは、「ポップスター」「ポップスタープラス」「クロスプラス」の3タイプあり、トップグレードの「クロスプラス」のみ4WDとなっています。
- 宮本芳樹 「FIAT&ABARTH fan book vol.3」(株)交通タイムス社 平成31年4月22日発行
- ネコ・パブリッシング フィアット ( ワールド・カー・ガイド 15 ) 株式会社ネコ・パブリッシング 1994.8発行
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